「NFTは危険だからやめとけ」っていうけど本当?
NFTの問題点を踏まえて、NFTの安全な始め方まで教えてほしい!
こんなお悩みにお答えします!
- NFTの問題点&やめとけと言われる理由
- NFTが危険ではない3つの理由
NFTがニュースで話題となり、NFTに挑戦したい方も増えてきました。
しかし、
- NFTは危険だからやめとけって言われているから怖い
- NFTの問題点がよくわからなくて不安
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、NFTが危険と言われている理由となる問題点を7つ解説していきます。
この記事を読めば、NFTを安全に始める方法まで理解できるはずです。
ぜひ最後までご覧ください。
そもそもNFTとは?
NFTの問題点について語る前に、「そもそもNFTとは何か」についてお伝えします。
NFTについて、下記の3つのポイントをチェックしていきましょう。
- NFTとは? → 唯一無二のデジタルデータ
- NFTアートとは? → 唯一無二の画像データ
- NFTの市場規模
今すぐNFTの問題点を知りたい方は、こちらから飛べます!
NFTとは? → 唯一無二のデジタルデータ
NFTとは「Non Fungible Token」の略です。日本語に訳すと「非代替性トークン」という意味になります。
これだけ聞いてもピンとこないですよね…。
わかりやすくいうと、NFTは唯一無二のデジタルデータのことです。
デジタルデータというと、今まではコピーし放題でした。
しかし、デジタルデータにシリアル番号を刻み込んだものがNFTです。
デジタルデータをNFTにすることで、コピーしても偽物とわかるようになりました!
NFTの細かい特徴については、以下の記事で詳しく解説しています。
NFTアートとは? → 唯一無二の画像データ
NFTはとても幅広いです。
結論、全てのデジタルデータはNFTにできます。
NFTでは、全てのデジタルデータにシリアル番号を刻み込めるようになったイメージです。
その中でも画像データをNFTにしたものを、NFTアートと呼びます。
わかりやすく考えると、画像データにサインを書いてあげるとNFTアートになるイメージです!
他にも、
- 音楽データをNFTにする → NFTミュージック
- ゲームデータをNFTにする → NFTゲーム
などがあります。
「画像データにシリアル番号を刻み込む → NFTアートにできる」と覚えておけばOKです!
NFTアートを利用するメリット・デメリットについては、下記の記事で詳しく解説しています。
NFTの市場規模
最後に、NFTの市場規模を確認しましょう。
2022年1月には、1ヶ月で約2兆円のNFTが売買されています。
NFTの市場規模の推移は、下記のグラフのとおりです。(執筆時点)
NFTは1つの産業として成り立つほどの市場規模を持っています。
NFTは危険?やめとけ?7つの問題点を紹介
「NFTは危険だからやめとけ」と言われる理由として、7つの問題点があります。
NFTは完璧な技術ではありません。
- 著作権を無視した作品や詐欺作品がある
- 一点モノの作品ではない可能性がある
- 価格がつり上げられていることがある
- 責任の所在が不明
- マネーロンダリングの温床になる
- 買ったNFTがなくなる可能性がある
- 環境に負荷がかかる
問題点①:著作権を無視した作品や詐欺作品がある
NFTは誰でも出品できてしまいます。
そのため、著作権を無視した作品や詐欺作品もあります。
アニメや映画がYouTubeなどに違法アップロードされているのと同じですね。
例としては、下記のとおりです。
- 第三者の作品を勝手にNFTにして出品
- 有名なNFT作品をコピーして出品
- 既存のアニメ作品の二次創作を勝手に出品
詐欺作品などを買わないように、NFTを買うときには注意しましょう。
問題点②:一点モノの作品ではない可能性がある
「NFTは唯一無二のデータだからすごい」とお話してきました。
しかし、出品されているNFTが一点モノの作品ではない可能性があります。
なぜなら、複数のNFTのマーケットプレイスで同じデータをNFTとして出品できるからです。
なお、NFTのマーケットプレイス=NFTを売買できるサイトです。
NFTの売買にはいくつかのマーケットプレイスがあります。
有名なNFTのマーケットプレイスは、下記のとおりです。
- OpenSea
- Rarible
- Foundation
例えば、それぞれのマーケットプレイスで同じ画像をNFTアートとして出品できてしまいます。
つまり、本当に「一点モノ」の作品かどうかわかりません。
一点モノとして出品されているのか、出品者のTwitterなどを確認しましょう。
問題点③:価格がつり上げられていることがある
NFTでは、本来の価値よりも価格がつり上げられていることがあります。
高い価格でNFTが売買されているように見えても、運営者が自分自身で売買して人気を自演している可能性があります。
つまり、本当の価値よりも高い価格で売買されていることがあるんです。
情報商材と同じで「本当に価格ほどの価値があるのか」を見極める必要があります。
問題点④:責任の所在が不明
NFTでは、詐欺作品の売買などでの違法行為をした場合の責任の所在が不明です。
例えば、下記のとおり詐欺作品を売買した場合を考えてみましょう。
- Aさん:詐欺作品を出品
- Bさん:詐欺作品をAさんから購入
- Bさん:詐欺作品をCさんに転売 → 利益を得る
上記の流れだと、Bさんは詐欺作品を売買して利益を得ていますよね。
しかし、現在の法律だと
- 詐欺作品を出品したAさん
- 詐欺作品を転売したBさん
のどちらに責任があるのか不明です。
なお、責任の所在については今後法整備が進んでいけば解決すると考えられています。
NFTを購入するときは、詐欺作品を買わないように注意しましょう。
問題点⑤:マネーロンダリングの温床になる
「NFTの売買がマネーロンダリングの温床になる」ともいわれています。
マネーロンダリングの詳細は、下記のとおりです。
マネー・ローンダリング(Money Laundering:資金洗浄)とは、一般に、犯罪によって得た収益を、その出所や真の所有者が分からないようにして、捜査機関等による収益の発見や検挙等を逃れようとする行為を言います。
引用:JAFIC 警察庁「マネー・ローンダリング対策の沿革」
要約すると、悪いお金を使えるようにする行為のことです。
しかし、NFTの売買はブロックチェーン上に記録されます。
ブロックチェーンでは、誰もが嘘をつけないように取引履歴の確認が可能です。
つまり、マネーロンダリングの温床にはなりにくいと考えられます。
問題点⑥:買ったNFTがなくなる可能性がある
また、買ったNFTがなくなる可能性もあるので注意が必要です。
NFTがなくなる原因として、大きく分けて下記の2つの原因があります。
- NFTの発行元の会社がつぶれる
- NFTのデータが保存されているブロックチェーンがなくなる
原因①:NFTの発行元の会社がつぶれる
1つ目の原因は、NFTの発行元の会社がつぶれることです。
例えば、一番有名なNFTマーケットプレイスである「OpenSea」でNFTを発行した場合を例に説明します。
OpenSeaでNFTを発行すると、NFTの一番最初の持ち主はOpenSeaとなります。
OpenSeaがつぶれてなくなった時に、最初の持ち主が不明なるんです。
結果的に、NFTがなくなってしまうなどの予期せぬ不具合が生じる可能性があります。
原因②:NFTのデータが保存されているブロックチェーンがなくなる
2つ目の原因は、ブロックチェーンそのものがなくなってしまうことです。
NFTのデータは、ブロックチェーン上に保存されています。
ブロックチェーンとは、データをみんなで分散して管理する技術のことです。
データをみんなで分散して管理しているので、1つの企業がつぶれてもデータがなくならないなどのメリットがあります。
しかし、ブロックチェーンそのものがなくなってしまった場合、買ったNFTはなくなってしまいます。
上記のように、買ったNFTがなくなる可能性も考えておきましょう。
問題点⑦:環境に負荷がかかる
最後に、NFTは環境に負荷がかかるという批判についてです。
現在、ほとんどのNFTは「イーサリアム」というブロックチェーン上にデータが保存されています。
現在のイーサリアムは、PoWという方法でブロックチェーンを運用しています。
PoWの詳細は、下記のとおりです。
膨大な量の単純計算を行うことで、マイニングを行う権利が獲得でき、取引の承認や新しいブロックの生成を行う仕組みをプルーフ・オブ・ワーク(PoW)といいます。
出典:GMOコイン「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」
つまり、ブロックチェーンを成り立たせるためには多くの電力がかかるということです。
電力がかかるということは、結果的に環境に負荷がかかっていますよね。
しかし、イーサリアムは今後、PoSという方法でブロックチェーンを運用していく予定です。
PoSの詳細は、下記のとおりです。
プルーフ・オブ・ステーク(PoS)では、すでに発行されている暗号資産(仮想通貨)の全数量に対する保有量の割合により、取引の承認作業や新しいブロックを生成する権利を獲得しやすい仕組みとなっています。
出典:GMOコイン「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」
要約すると、電力消費の少ない方法でブロックチェーンを運用するということです。
つまり、環境への負荷は軽減されていきます。
環境への負荷は考慮されていくので、心配する必要はありません!
NFTが危険ではない3つの理由
「NFTには問題があって危険」と言われていますが、危険ではありません。
NFTが危険という意見への反論として、下記の3つの理由があります。
- NFTへの批判が的を得ていない
- NFT関連の法整備が進んでいる
- 多くの著名人が参入している
理由①:NFTへの批判が的を得ていない
まず、多くの人がNFTを深く知らずに批判しています。
「なんとなく怪しい」など、イメージで決めつけていることも多いです。
つまり、NFTへの批判が的を得ていません。
一般的に、新しい技術が出てきたときは批判されるのが普通です。
「NFT」という新しい技術に批判が集まるのも仕方がない、といえます。
例えば、Amazonなどのネットショッピングが出始めたころを振り返ってみましょう。
ネットショッピングが出始めた当初は、「ネットで買い物するのは危ない」などの理由で全く普及していませんでした。
しかし「ネットショッピングは危険ではない」と多くの人が気づいて、普及率は上がり続けています。
具体的な利用者の推移のグラフは、下記の通りです。
NFTは新しい技術のため、批判が集まるのは仕方がないと考えられます。
批判の中には的外れな意見が多いため、気にしなくてOKです。
理由②:NFT関連の法整備が進んでいる
NFTは現在法整備が追い付いていないのは事実です。
しかし、日本政府を中心として、法整備が着々と進んでいます。
なぜなら、NFTは国家の戦略として重要なものだと考えられているからです。
現在、自民党の平議員を中心に、日本政府がNFTの成長戦略を立てています。
自民党デジタル社会推進本部 NFT政策検討PT(平将明 PT座長)は3月30日、「NFTホワイトペーパー(案) ~ Web3.0時代を見据えたわが国のNFT戦略 ~」をとりまとめました。
引用:NFTホワイトペーパー(案)
日本政府も重要な戦略と考えていることから、危険性は低いといえます。
NFTに関する制度の詳しい内容は、下記のページからご覧になれます。
理由③:多くの著名人が参入している
また、NFTの世界には、著名人も多く参入しています。
とくに海外では、多くの著名人がNFTアートをSNSのアイコンに設定しています。
多くの著名人も参入しているが問題が起きていないことから、危険性は低いといえます。
NFTを安全に始める3つの方法
「NFTが危険ではないなら始めてみたい!」と考えた方も多いと思います。
NFTを安全に始めるためには、下記の3つのポイントを意識しましょう。
- NFTについて勉強する
- 大手のNFTマーケットプレイスを使う
- 信用のある人の作品を売買する
方法①:NFTについて勉強する
まず、NFTを安全に始めるために、NFTについて勉強をしておきましょう。
NFTの基礎知識を学んでおくことで、詐欺の被害などにあう可能性を下げられます。
勉強の方法の例は、下記のとおりです。
- ブログ、Webサイト
- YouTube
- 本
勉強方法の中でもおすすめなのは、本での勉強です。
効率的に学べるため、学習の時間を節約できます。
NFTの学習におすすめな本は、下記の記事で詳しく紹介しています。
無料で読む方法も解説しているので、気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか?
>> 【無料あり】NFTおすすめ本ランキング13冊まとめ【初心者向け】
また、ネットでサクッと学びたい方は、下記の初心者完全ガイドを参考にしてみてください。
>> 【初心者向け】NFTアートの始め方を5ステップで完全解説!作り方や販売方法も!
方法②:大手のNFTマーケットプレイスを使う
NFTを安全に始めるために、大手のNFTマーケットプレイスを使いましょう。
NFTマーケットプレイスとは、NFTを売買できるサイトを指します。
具体的には、OpenSeaというNFTマーケットプレイスを使うのがおすすめです。
- ネットショッピング=Amazon
- NFTマーケットプレイス=OpenSea
というくらいに有名なため、危険性が少ないからです。
ネットショッピングも、怪しいサイトで売買しませんよね。
まずは大手のNFTマーケットプレイスを利用する方が安全なため、OpenSeaで売買しましょう。
OpenSeaについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
方法③:信用のある人の作品を売買する
詐欺作品のNFTなどを売買しないために、信用のある人の作品を売買しましょう。
信用のある人の作品であれば、詐欺作品ではない可能性が高いからです。
しかし、どれが信用のある人の作品か見極めるのは難しいですよね。
ひとまず、下記の2つのポイントをチェックするのがおすすめです。
- 作者がTwitterで発信活動をしている
- ある程度作品が売れている(取引量:1ETH以上)
なお「ETH」とは、NFTを売買するための仮想通貨の単位のことです。
日本円でいう「円」と同じですね。
例えば、milkさんの「CITY BOY & CITY GIRL」のOpenSeaのページを見てみましょう。
上記のとおり、
- Twitterへのリンクがある
- 取引量(Trade Volume)が1ETH以上である
ことが確認できます。
Twitterのリンクから、作者が発信活動を行っているかも確認できます。
安全にNFTを売買するためにも、まずは信用のある人気な作品の売買から始めてみましょう。
NFTの選び方について、詳しくは下記の記事を参考にしてみてください。
>> 【どれを買う?】NFTアートの選び方5選【10万円使ったコレクターが解説】
また、NFTの買い方については下記の記事で解説しています。
まとめ:NFTは危険ではない → 安全に始めよう!
この記事では、NFTの7つの問題点と、危険ではない理由についてお伝えしてきました。
まとめると、下記のとおりです。
- NFTの問題点:詐欺作品がある、法整備が整っていない、など
- NFTが危険ではない理由:批判が的を得ていない、法整備が進んでいる、など
- NFTを安全に始める方法:NFTについて勉強する、信用のある人の作品を売買する、など
NFTは危険といわれていますが、安全に始める方法もあります。
興味のある方は、少額から始めてみるのがおすすめです。
なお、初心者向けにNFTの始め方の完全ガイドの記事を用意しています。
無料でチェックできるので、気になった方はチェックしてみてはいかがでしょうか?
>> 【初心者向け】NFTアートの始め方を5ステップで完全解説!作り方や販売方法も!
にじてんです!